みなさんこんにちは!ひろです!
USPとは、商品やサービスが持っている『独自の強み』を意味します。
商品やサービスで溢れている現代では、自社ならではの強みや他社との違いがないと、自社製品を選んでもらうことが難しくなってきてるというのが現状です。
爆発的にヒット商品を提供し続けてる企業は、間違いなく戦略的にUSPを作成してます。
ではどのように、USPを制作したら良いのでしょうか?
この記事では誰でもUSPが作れるように、3ステップで簡単に解説していきます!
・そもそもUSPって何?
・USPの作り方ポイント3つ
・USPをうまく活用してる企業紹介
1.USPとは?
・USPの意味
【USPとは、Unique Selling Propositionの略語】
Uninque……..独特な、唯一の
Selling……….販売手段
Proposition….提案、計画
顧客から見た「自社商品だけができる・サービスの強み」という意味です。
自社製品だけができるということは、『唯一無二』という言葉と同じくらい強いイメージです。
他社が簡単にマネのできる製品作りでは意味がありません。
また、『顧客から見た』という言葉がすごい大切になります。
どんなにすごい商品だったり、機能がすごくても、顧客が必要としている商品と値段設定でなければ売れることはないのです。
2.USPの作り方3ステップ
ではUSPを作りたい時にどのように作ったら良いのでしょうか?
それではUSP作りについて、段階を踏んで3つのステップで紹介していきます。
1.ターゲットを絞る
USPを作り始める時に大事なのは、万人受けの商品ではなく顧客を絞り込むことです。
このことにより、特定のニーズを絞り込む事ができます。
ファッションブランドを例に、考えてみましょう。
・ユニクロ
→ファミリー層が対象。低価格で質の高い商品。
・ワークマン
→現場仕事の作業服使用者が対象。低価格で機能性重視。
・ルイ・ヴィトン
→高級志向者が対象。質の良さ、ルイ・ヴィトンという世界的ブランド。
顧客との付き合い方のイメージとして、『広く浅くではなく、狭く深く』です。
ルイ・ヴィトンで低価格の作業服が売っていたら、おそらく売れないでしょうね。
このようにターゲットを意識した、商品作りというのが大切になってきます。
2.競合と提案を比較する
ターゲットを絞るという事ができたら、競合の強みをリサーチする必要があります。
競合他社の商品、サービスをリサーチすることで、市場における競合状況や他社のUSPを理解する事ができます。
【リサーチするべき内容例】
・価格
・品質の高さ
・機能性
・スピードの速さ
・サービスの充実
・専門性 など
自社のほうが明らかに優れた強みであれば、それはUSPとして戦う事ができます。
また競合をリサーチする事で、自社の強みも明確になってきます。
さらに競合分析をしていると…
「業界ではまだどこも踏み込んでいない」という、新たな領域を見つけることもあります。
新たな領域を見つけるというのを、『ワークマン』を例に考えてみましょう。
1980年創業時は『作業服・作業用品に特化した現場仕事向けの店舗』。
2018年以降には、アウトドアに特化した店舗、おしゃれ女性向け店舗で大成功を遂げて成長を続けてます。
まさに『作業服+アパレル』という唯一無二のジャンルを確立しました。
【ワークマンの売れる4業態】
①『WORKMAN』
→作業服、作業用品に特化した低価格の店舗
②『WORKMAN Pro』
→プロ職人に特化した品質×機能性を重視した店舗
③『WORKMAN Plus』
→アウトドアに特化した低価格×高性能×おしゃれ機能を兼ね備えた店舗
④『#ワークマン女子』
→ワークマンの機能を兼ね備えた低価格×おしゃれ女性向け店舗
現在では、国内の店舗数はユニクロを超えの約1000店舗。
作業服屋さんが作ったというバックグラウンドがあることで、機能性と品質がさらなる差別化を図っています。
まさに『作業服+アパレル』というUSPを作り上げ…
「業界ではまだどこも踏み込んでいない」新たな領域で成功を収めた例だと言えます。
3.顧客にベストな提案をする
最後はターゲットの顧客にとって、一番魅力的な提案を考えましょう。
顧客に対してベストな提案をし続ける事で、大成功した『アイリスオーヤマ』という家電製品を販売している企業があります。
どのような点が差別化されているかと言いますと、機能性と値段コストが抜群なんです。
『アイリスオーヤマ』は、他の企業と商品作りが大きく違います。
この結果どういう違いがでるかといいますと…
他の企業は新機能の他に…
『いらない機能が沢山詰まった商品』を作ることで、高額な商品ができあがります。
アイリスオーヤマは、いらない機能は取っ払っているので…
『顧客が最低限必要な機能を備えた低価格の商品』を提供することができるのです。
このことにより…
『最低限の機能を備えた家電製品が欲しいという』お金をそこまでかけられない一般家庭にとって、ベストな商品を提供する事ができるのです。
低価格で品質を心配した人も多いと思いますが、採用も差別化してます。
他の企業は…
定年を迎えたエンジニアは給料が低く再雇用するのが一般的ですが…
アイリスオーヤマは…
他社で定年を迎えたエンジニアに、高額の賃金を払い積極的に採用してます。
このことで社員のやる気とモチベーション上がり、ベテランならではの知識と経験で高品質の商品を生み出すことが可能となってます。
ターゲットを絞り、そのターゲットにとってベストな提案をする事が、唯一無二のUSPに繋がっていきます。
3.USPの事例
TVCMで流れた時に、『この言葉といえば、あの商品(あの企業)』という耳に残るフレーズというのが特徴です。
1.ニトリ【お、ねだん以上。】
北海道の小さな店舗から始まりましたが、今では全国に出店している家具専門店ニトリ。
『お、ねだん以上。』の耳に残るワードで、低価格と高品質をアピールしてます。
値段が安いと品質を落とすのが一般的ですが、それを心配する消費者を後押しすワードとなってます。その信頼と実績で、現在は海外進出まで果たしてます。
2.ダイソン【吸引力が変わらないただ一つの掃除機】
「吸引力が変わらないただ一つの掃除機」というワードで爆発的の売れたダイソン掃除機。
当時の日本は軽量化の掃除機が主流だった商品に対して…
重さはあるものの紙パックを必要とせず吸引力が落ちないというワードで、日本での認知度と圧倒的シェアと獲得しました。
3.M&Ms【お口でとろけて、手に溶けない】
オリジナルキャラクターが登場するTVCMにより広く知られるようになりました。
チョコレートは暑さに弱いのが一般的ですが、手に持っても溶けないというちょっと変わったチョコレートが、子を持つ親に支持され、大人気お菓子に成長しました。
4.まとめ
1.ターゲットを絞る。
万人受けでなく、圧倒的な差別化をしましょう。
イメージは『広く浅くではなく、狭く深く』。
2.競合と提案を比較する
競合の強みをリサーチして、自社の強みと比較。
『業界ではまだどこも踏み込んでいない分野』で戦えるかも検討。
3.ターゲットにとってベストな提案を考える。
ターゲットの顧客目線で考える。
顧客に魅力的な、ベストな提案をしましょう。
現在では、色々な物とサービスで溢れています。
大手企業や競合と同じようなサービスを販売しても埋もれていってしまうだけです。
自社の圧倒的な強み、他者との比較検討をくり返し、圧倒的な差別化を図った『唯一無二』のUSPを生み出しましょう。
本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。